BASE(4477)大株主構成が変化!牧氏とメルコグループの保有割合変更の意味とは?

こんにちは。11月になり、そそくさとコタツを出してしまったコタツ豚ことぶたやまです。もう外には出られない・・・!

さて、ぶたやま最近の興味と言えば毎度の「BASE株式会社」ですが、大きな動きがありました。

これまでBASE株を積極的に買い増してきた牧氏が、保有株式の一部をメルコグループに移転。2026年10月30日に提出された変更報告書では、牧氏個人の保有割合が3.03%、メルコグループが25.33%となりました。

一方、両者を合わせた共同保有割合は28.36%で、変更前と変わっていません。

さらに注目すべきなのは、牧氏がこれまで目指していた「議決権ベースで30%超の取得」という方針を撤回したことです。

なぜ牧氏は株式をメルコグループに移したのでしょうか?

また、この変更はBASEの経営や今後の株価にどのような影響を与えるのでしょうか?

今回は、これまでの経緯と大量保有報告書の内容を踏まえ、今後の展開を妄想します。

ぶたやま
ぶたやま

長期戦になりそうな予感ですなぁ・・・

牧氏とメルコグループの保有割合はどう変わった?

まず、今回の変更内容を確認しておきましょう。

変更前と変更後の保有割合

区分変更前変更後
牧氏個人28.36%3.03%
メルコグループ―25.33%
共同保有割合28.36%28.36%

変更後の保有株数は以下のとおりです。

  • 牧氏個人:3,568,986株
  • メルコグループ:29,876,200株
  • 合計:33,445,186株

つまり、牧氏が保有していた約2,988万株をメルコグループに移した形です。

重要なのは、株式を市場で大量に売却したわけではないという点です。

共同保有割合は28.36%のままであり、牧氏側のBASEに対する影響力が単純に低下したわけではありません。

※保有割合や共同保有の詳細は、大量保有報告書・変更報告書の記載に基づきます。

なぜ牧氏はメルコグループに株式を移したのか?

今回の株式移転の目的について、報告書に記載された事実と、そこから考えられる推察を分けて整理します。

① 個人保有から法人保有への移行

約3,000万株という大量の株式を個人名義で保有する状態から、法人で保有する状態に変更したことになります。

法人で保有することには、資産管理や資金管理の面で合理性がある場合があります。

② 牧氏個人とメルコグループの役割分担

今回、注目したいのが保有目的の違いです。

変更報告書では、牧氏個人の保有目的はBASEの企業価値向上や株主総利回りの最大化に関するものとされる一方、メルコグループの保有目的は「純投資」とされています。

このことから、牧氏個人がBASEの経営やガバナンスへの働きかけを行い、メルコグループは大株主として株式を保有するという役割分担があるのかも(?)しれません。

③ 30%超の取得を目指す段階から、経営改革を進める段階へ

今回、最も重要な部分はこの点です。

牧氏はこれまで、BASE株の保有割合を30%超に引き上げる方針を示していました。

しかし、10月30日に提出された変更報告書では、30%超の取得を目指す方針を撤回しています。

その理由として、BASEからガバナンス改革に関する一定の確約を得たことが記載されています。

ぶたやま
ぶたやま

経営陣と和解方向になった・・ということでしょうかね

つまり、これ以上株式を買い増して影響力を強めるよりも、現在の保有割合を活用して経営改革を進める方針に変わった可能性があります。

ただしこれを受けて、株価は大幅に下落しました。

現在(11月2日時点)は319円と、SBIのTOB価格(340円)を割っており、短期決戦を期待していた個人投資家の投げ売りがあったのかな?と妄想しています。

牧氏がBASEに求めていたガバナンス改革とは?

BASEは牧氏側からの要請を踏まえ、以下の4項目について検討・対応する方針を示しました。

項目内容
指名委員会等設置会社への移行2028年3月の株主総会で議案上程を目指す
TSR目標の導入株主総利回りを意識した目標の導入を検討
独立社外取締役独立性を備えた社外取締役の選任を検討
特別委員会社外取締役を中心とした設置を前向きに検討

TSRとは「Total Shareholder Return」の略で、株価上昇と配当を合わせた株主総利回りを意味します。

特に、指名委員会等設置会社への移行は重要です。

指名委員会等設置会社では、取締役の選任や経営陣の報酬などについて、委員会を通じた監督機能を強化する仕組みが設けられます。

牧氏が求めていたガバナンス改革が、BASE側の具体的な検討課題になったことは大きな変化といえるでしょう。

ただし、現時点では検討方針であり、すべての改革が実施されると決まったわけではありません。

ぶたやま
ぶたやま

BASE側が「やるやる詐欺」にならないと良いのですが

牧氏側の28.36%という保有割合は大きな影響力を持つ

今回の変更後も、牧氏とメルコグループの共同保有割合は28.36%です。

BASEの主要株主構成を考えると、非常に大きな割合です。

仮に他の株主の議決権行使が少なければ、牧氏側の議決権が株主総会の結果に大きな影響を与える可能性があります。

今後、取締役の選任や経営体制の変更などが議案になった場合、牧氏側の意向は重要な判断材料になると考えられます。

ただし、28.36%だけで会社の経営方針を自由に決定できるわけではありません。

また、共同保有者がすべての議案で必ず同じ議決権行使をするとも限らないため、実際の影響力は株主総会ごとの状況を確認する必要があります。

ぶたやま
ぶたやま

BASEは個人投資家が60%を占めるので、その動向次第でしょうね

メルコグループの保有目的「純投資」に注目

今回の変更報告書で、もう一つ気になるのがメルコグループの保有目的が「純投資」とされていることです。

メルコグループはBASE株を約2,988万株保有しており、非常に大きな株主となっています。

今後の展開としては、次の2つが考えられます。

シナリオ① 長期保有を継続する

メルコグループがBASE株を長期保有し、牧氏がガバナンス改革を主導する展開です。

この場合、牧氏側は現在の28.36%という持株比率を維持しながら、BASEの経営体制や企業価値向上に働きかけていくことになります。

ぶたやまは、この可能性が一番高いだろう・・・と考えています。

シナリオ② 将来的に保有株式を売却する

もう一つは、メルコグループが将来的に保有株式を売却し、投資回収を進める展開です。

現時点で売却計画が公表されたわけではありません。

しかし、約2,988万株という大量の株式が市場に放出されることになれば、需給に与える影響は小さくありません。

今後は、メルコグループの保有割合に変化がないか、定期的に大量保有報告書を確認する必要があります。

今後のBASEはどうなる?注目すべき3つのポイント

今回の株式移転を踏まえ、今後のBASEについて特に注目したいのは次の3点です。

① 牧氏側が追加で株式を買い増すのか

牧氏は30%超の取得目標を撤回しました。

そのため、これまでのような積極的な買い増しは、当面の優先事項ではなくなった可能性があります。

ただし、今後も保有割合を維持するのか、追加取得を行うのかは分かりません。

ぶっちゃけ、現在の株価(319円)は牧氏の買付額(407円)を大きく下回っており、牧氏としては買い付けたい価格かもしれませんね。

② BASEのガバナンス改革が実行されるのか

今回、BASEは牧氏側の要請を踏まえてガバナンス改革の検討を開始しました。

しかし、重要なのは検討を開始したことではなく、実際に改革が実行されることです。

特に、社外取締役の選任や指名委員会等設置会社への移行がどのように進むかに注目しています。

半年は様子を見る必要がありそうです。

③ メルコグループが保有株式を維持するのか

メルコグループは25.33%を保有する大株主です。

今後、保有割合を維持するのか、それとも売却を進めるのかによって、BASE株の需給は大きく変わる可能性があります。

ぶたやま
ぶたやま

11月の決算発表で株価が大幅に上昇するならば、売却の可能性もあるかも

今後はどうなるのか?

ところで今回のパターン(牧氏からメルコグループへの株の移転)ですが、実はBASEと名前が似ている「ベースフード株式会社」でも2026年5月に同様のことが起きています。

その状況を踏まえると、牧氏としては株価向上を目指して長期戦に入るのかな・・・という雰囲気を感じます。

ぶたやま
ぶたやま

あれ、そういえばSBIは?

SBIの公開買い付けの結果、応募株券等の数の合計(90,944 株)は買付予定数の上限(23,792,300 株)の「0.38%」にとどまり、業務提携の在り方について、再協議のうえ「今後検討」となりました。

ぶたやま
ぶたやま

ちなみに11月2日終値の株価(319円)はTOB価格(340円)を大幅に割るという状況です

とはいえSBIが再度340円TOBをするとも思えず、牧氏とのやりとりが落ち着くまでは、様子見になりそうですね。

10月は340円を割りませんでしたが、これは牧氏の買付に対する期待が大きかった・・・ということでしょう。

とまあ、これにてBASEをめぐる株主構成の変化は一段落したようにも見えます。

次の重要なイベントは、11月上旬の決算発表ですね。

決算が良く株価が大きく上昇する場合は、投資目的が「純投資」であるメルコグループは株を売却するかもしれません。

この場合、BASE首脳陣も牧氏もWin-Winな状況となります。

決算が平常、あるいは悪い場合、今後は牧氏側の議決権行使やBASEの取締役人事、ガバナンス改革の具体化が新たな焦点になりそうです。

ぶたやまはどうするか?

で、お前はどうするの?という話ですが、ぶたやまはアホルダーなので、以前に買ったものは放置状態です。

ただ、現在の株価(319円)なら、宝くじ感覚で「買い増し」を検討したいなーと思います。下値も290円くらいでしょうし。

ぶたやま
ぶたやま

仮に上がらなくても、12月で配当が取れるので良いかなぁと(雑)

牧氏の登場により、BASEの企業価値が本当に向上するのか、そしてそれが株価に反映されるのか。

今後も大量保有報告書やBASEのIRを楽しく確認していきたいと思います。

本記事は公表資料に基づく情報整理とぶたやま(筆者)の妄想を含みます。将来の株価や企業価値を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


参考資料

  • BASE株式会社:ガバナンス体制の強化に関するIR
  • 牧氏提出:大量保有報告書・変更報告書(2026年10月30日提出)
  • SBIによるBASE株式公開買付け関連資料