前回からの続きとなります。
光熱費を削減するには?
ついに念願の一戸建てを購入したぶたやまですが、気になる点が一点。
光熱費が高い!
ぶたやま家は電気・ガスの契約を前の家主から引き継いだのですが、標準契約のため、かなり高額でした。
しかもこの地域は「集中プロパン方式」で、そのガス料金が非常にお高い・・・!
ふっふっふ・・・それはすでに考慮済み!
そう、ぶたやまの次なる計画は、
光熱費(おもにガス代)を節約するため、オール電化にする。
オール電化と相性の良い太陽光発電も取り入れる。そのため屋根は南向きの切妻型にする。
そのために前回、屋根の形にこだわっておりました。
しかもオール電化&太陽光発電は、きっと地球にエコなはず!
実際のところ、「ソーラーパネル生成のため電気代がかかる/産廃物が増える」とかで、現時点ではエコかどうかの判断は難しそうですね。ただ、各家の屋根にソーラーパネルを載せることは、悪くないのかな、というイメージを持っています。(ただ、メガソーラーで山の斜面を切り崩すのはいかがなものか・・・という感じです)
ということで早速ソーラー&オール電化に取り掛かりたかったですが、まずは
1年くらい電気&ガスで経過を見て、比較しよう!(※実際はお金が無い)
ですよね! なお、その結果が以下のとおりです。
電気&ガス代 vs オール電化&太陽光発電
結果は以下のとおりです。(2006年~2008年なので、やや情報が古いです)
年間電気代 | 年間ガス代 | 合計 | |
電気+ガス(集中プロパン) | 60,317 円/年 | 64,605 円/年 | |
オール電化+太陽光発電 | 66,882 円/年 | なし |
上記の通り、「この街区に限れば」、おおよそ半額程度に削減することができました!
いやいや、設備投資費が掛かっているでしょー
それも比較しないとね!
オール電化に掛かった費用
ぶたやま家で導入した設備は、以下のとおりです(2007年当時の価格です)。
内訳 | 内容 | 費用 |
太陽光発電 | シャープ 出力3.83KW | 2,200,000 円 |
IHクッキングヒーター | 三菱 ハイグレードタイプ | 222,500 円 |
エコキュート | ダイキン 370l スリム型 | 647,500 円 |
合計 | 3,070,000 円 |
合計3,070,000円でした。
割とお高い・・
相見積は取ったので、そんなに高くは無いハズだけどね~
ただ、家で使わなかった発電分は電力会社に売れるので、さらにお得になるよ!
太陽光発電の売電費用は
以下が、ぶたやま家の売電費用(使わなかった電力を売却した費用)です。
年 | 売電価格 |
2008年 | 111,412 円 |
2009年 | 110,834 円 |
2010年 | 189,840 円 |
2011年 | 202,848 円 |
2012年 | 192,336 円 |
2013年 | 204,480 円 |
2014年 | 199,776 円 |
2015年 | 187,152 円 |
2016年 | 182,304 円 |
2017年 | 197,376 円 |
2018年 | 191,040 円 |
2019年 | 165,480 円 |
2020年 | 30,521 円 |
2021年 | 32,671 円 |
2022年 | 31,593 円 |
2023年 | 34,839 円 |
合計(2008~2023年) | 2,264,502 円 |
ということで、太陽光発電の導入費用分はペイできました!
2010年と2020年で買取価格がだいぶ違うね。どうして?
どちらも政府施策で、
・2010年は買取価格が2倍(21→42円)、
・2020年は特別買取価格が終了(卒FIT)で42→10円
だったと思う。
オール電化(+太陽光発電)の損益分岐点
いままでの情報をまとめると、以下の表になります。
電気+ガス(集中プロパン) | オール電化+太陽光発電 (※売電価格を差し引いた値) | |
1年目 | 124,922 | 3,025,470 |
2年目 | 249,844 | 2,981,518 |
3年目 | 374,766 | 2,858,560 |
4年目 | 499,688 | 2,722,594 |
5年目 | 624,610 | 2,597,140 |
6年目 | 749,532 | 2,459,542 |
7年目 | 874,454 | 2,326,648 |
8年目 | 999,376 | 2,206,378 |
9年目 | 1,124,298 | 2,090,956 |
10年目 | 1,249,220 | 1,960,462 |
11年目 | 1,374,142 | 1,836,304 |
12年目 | 1,499,064 | 1,737,706 |
13年目 | 1,623,986 | 1,774,067 |
14年目 | 1,748,908 | 1,808,278 |
15年目 | 1,873,830 | 1,843,567 |
16年目 | 1,998,752 | 1,875,610 |
17年目 | 2,123,674 | 1,916,263 |
15年目で逆転している!
ぶたやま家の場合は、15年以上住むなら、オール電化+太陽光発電に変えたほうが良いということになるね
じゃあ、15年以上住む場合は、変えたほうが良いんだね
いや、そう単純でも無いんだよね・・・
では、オール電化(+太陽光発電)が良いのか?
上記はシンプルに計算しましたが、実際は以下の変動要素があります。
・政府の施策による変化
・電気代やガス代の変化
・家族の変化(=電気・ガス利用量の変化)
・日照率
・機器の故障による修理代や購入代
実際にぶたやま家は、2024年にエコキュートが故障して買い替えました・・・(40万くらい)
結論
電気&ガス代 vs オール電化&太陽光発電はどちらが良いのか?というと、
さっぱり分からない・・・
というのが本音ですが、石が飛んできそうなので、ざっくり以下の判断になるかと思います。
オール電化に向いている
・プロパンガス地域であり、かつガス代が高額である(プロパンガスの価格は地域で変動する)
上記に加え、太陽光発電にも向いている
・屋根が南向きの切妻型であり、それなりにソーラーパネルを載せられる。
・日照率が良い地域
・価格が安価に導入可能/政府から補助施策がある
オール電化に向かない
・都市ガス地域であり、ガス代が安価
ただ、費用以外のメリット・デメリットもあるので(電気は復旧が早い/ガスは暖まりが早い 等)、そのあたりも考慮して選ぶ必要があるでしょう。
太陽光発電は、費用のペイを考えるなら、(正直な感想としては)かなり限られた地域・家庭に限定されると思います。
ただし今後は電気代・ガス代ともに上昇傾向にあるため、太陽光発電を載せる価値も出てくるかもしれません。
なお、「蓄電池」については、(2024年時点では)まだ時期尚早であると考えています。
政府の施策で補助が出たら、その限りでは無いかもしれませんね。
ぶたやまも興味があるコンテンツなので、継続してウォッチしていきます!