早期退職時の検討事項&手続きと退職金(iDeCo)の出口戦略

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こんにちは、ぶたやまです。

今回はぶたやまが早期退職(FIRE)した際の検討メモ(ほぼ備忘録)です。

ライフプランと検討事項

ライフプラン

ぶたやまのライフプラン(人生設計)は、超ざっくりで以下の通り。

【社会人前半(24~50歳まで)会社員として勤勉に働く。貯蓄7:遊び3の割合で、経済的自由を達成する。

【社会人後半(50~75歳まで)個人事業で自由に働く。お金を使っていろいろな経験をする。

現在は予定通り「経済的自由」を達成し、【社会人後半】のフェーズに移行しました。

ぶたやま
ぶたやま

そのままFIREしちゃっても良いのですが、確実にボケる自信があるので、健康面を考えて働きたいなと。

ただし働き方は今までのようなにむしゃらではなく、好きなときに好きなだけ働くスタイルとする予定です。

ぶたやまは50歳を転換タイミングにしましたが、若ければ若いほどお金を使う価値が高まるので望ましいですね。

会社を辞めるときの各種検討事項

いざ会社を辞めるとなると、主にお金絡みで

ぶたやま
ぶたやま

検討することが多すぎ!

金の亡者の名に掛けて、損をしない選択をしなければ・・・!

検討リスト

以下がぶたやま調べの検討項目となります。

項目会社員のとき個人事業主になったあと
年金制度厚生年金国民年金(家族分も負担)
健康保険社会保険国民健康保険 or 任意継続(2年)
雇用保険加入
失業給付あり
原則なし
労災保険会社が加入原則なし
所得税源泉徴収・年末調整確定申告
住民税給与天引き自分で納付
退職金DB・DC小規模企業共済に参加
iDeCo第2号被保険者第1号被保険者

年金制度

もし家族が働いている場合、「3号被保険者として入れてもらう」のがベストなのですが、

セレブぅ
セレブぅ

わたしは専業主婦

ですので、ぶたやま家は「厚生年金」から「国民年金」に変更の一択です。

ただし裏技的に(?)以下の手段で「厚生年金」に加入するのもアリです。

個人事業主で厚生年金・社会保険に加入する方法

・個人でマイクロ法人を設立する

・個人事業主向け社会保険サービスに加入する(社保の窓口など)

「個人事業主向け社会保険サービス」は倫理的にグレーゾーンでは?という話もあり、今後サービス廃止等があるかもしれませんが・・

ぶたやまは将来的に「マイクロ法人設立(あるいは再就職)」を考えていますが、まずは失業手当を受けるので未実施です。

そのため今回は「厚生年金」から「国民年金」に変更します。ぶたやま家の場合、以下の通り減額となります。

【年金支払額】 「厚生年金保険料:98万円」→「国民年金 42万円/年」に減額

もらえる年金も減額されるので、損得はわかりません。

なお国民年金には付加年金(※)という制度があります。毎月400円を払うことで「実質2年」で元が取れるお得な内容なので、申し込む予定です。

(※)ただしiDeCoを運用している場合、掛け金が最大68,000円→67,000円/月に減額される点は注意が必要です。

健康保険

健康保険は「国民健康保険」に加入するか「任意継続保険(2年間のみ)」に加入するかの2択となります。

ぶたやま家の概算費用を算出したところ、以下の通りでした。

【国民健康保険の場合】1年目:109万円、2年目:77万円、3年目:23万円(働いていない場合)

【任意継続保険の場合】44万円(1年目・2年目共通)

上記から、「任意継続保険」を選択することにしました。おそらく、家族持ちの多くの家庭で「任意継続保険」の加入が有利になるのでは?と思います。

なお、「①年金」の項目でも書きましたが、家族の扶養に入れるのであればそれが理想です。次点で「マイクロ法人設立/個人事業主向け社会保険サービスに加入」となりますが、ぶたやまは先述の通り失業手当を受けるために未実施です。

雇用保険

要件を満たしていれば、失業手当(失業給付金)を受け取ることができます。

ぶたやまは「自己都合退職」「26年勤務」なので、最大150日の失業手当となります。

このブログが収益化していると失業手当に引っ掛かりそうですが、

ぶたやま
ぶたやま

今のところ収益ゼロ

ですので、心配ナッシングです(爆)

ちなみに期日より早く再就職すると、手当がもらえます!

早期再就職して手当がもらえる条件

・支給残日数が3分の2以上の場合:支給残日数×70%×基本手当日額

・支給残日数が3分の1以上の場合:支給残日数×60%×基本手当日額

ただしあくまで「再就職した場合」であり、ぶたやまのように「個人事業主 or マイクロ法人設立」を目指す場合は対象外です。悲しい・・・

その他、指定の教育を受講した場合、費用の何割かを「教育訓練給付金」として還付してもらえる制度もあります。

ぶたやま
ぶたやま

AWSでも受けてみようかな

なお、個人事業主になったら「雇用保険」に該当する保険は原則ありません。

ぶたやま
ぶたやま

予備資金を確保することで対応します!

労災保険

いままでは会社が加入していましたが、個人事業主になるので原則はありません。

いくつか個人向け類似保険はありそうですが、コスパを考えて「考慮しない」ことにしました。

ぶたやま
ぶたやま

こちらもお金を貯めておくことで対応します!

所得税

いままでは源泉徴収・年末調整だったものが、確定申告(青色申告)に変わる見込みです。

ただし「③雇用保険」の失業手当を受給するため、現時点の対応はありません

住民税

住民税は「所得税」と同じ方針です。

ただし所得税と異なり住民税は1年遅れて請求されるため、ぶたやまは90万円くらい支払う必要があります(泣)。

ぶたやま
ぶたやま

とりあえず予算化しておきました

退職金

ぶたやまが勤めていた会社の退職金制度は、「DB(確定給付型)」「DC(確定拠出年金)」の2つがあります。

DBは「退職一時金として受け取る」か「年金形式で受け取るか」を選択でき、「退職一時金として受け取る」を選択しました。主な理由は以下です。

退職一時金で受け取った理由

・退職一時金として受け取れば「退職所得控除」が使えて節税額が大きい

・早めに退職金を受け取り、自分で運用したほうが効率が良い

・現在のお金の価値と未来のお金の価値は異なる(インフレによる価値の減少)

今後インフレが進んだ場合、10年後(60歳)に受け取るのでは相当な価値の毀損になりそうです。現時点で受け取り、利回り4~5%で運用したほうが効率的ではないか?という考えです。

一方でDCは(60歳まで引き出せないので)「iDeCoに移管して投資信託で運用する」ことにしました。

個人事業主となったら、退職金制度の代わりに「小規模企業共済」に参加予定です。

ぶたやま
ぶたやま

掛け金の範囲内で事業資金の貸付けも受けたい・・!

iDeCo

iDeCoは2点実施しました。

区分変更届を提出する

掛け金を「7,000円/月」から「67,000円/月」に変更する

区分変更届は、第2号被保険者から第1号被保険者に変わったので実施する必要があります。

またiDeCoの掛け金は、いままで会社の「DB・DCプラン」の制約で上限が7,000円だったのですが、67,000円まで引き上げます。

ぶたやま
ぶたやま

退職金をぶち込もうかな

ちなみにiDeCoの額を68,000円から1,000円減らしているのは、「年金制度」の項目で書いている「付加年金」に申し込むためです。

税金控除額は大きくなりますが、iDeCoは出口戦略が難しいので、いたずらに掛け金を増やしてよいかは微妙ですね・・・

ぶたやま
ぶたやま

iDeCoの出口戦略については後述します

会社退職前後の手続き

上記検討結果を元に、退職前に実施すること・退職後に実施することをまとめました。

退職前の手続き

ぶたやまが退職前に手続きした一覧です。

ただし「ぶたやまが在籍した会社」のルールですので、他とは異なることをご了承ください。

内容期日何のため?
退職届提出1ヶ月前までに退職に必要
退職時秘密保持誓約書提出1ヶ月前までに退職に必要
退職金(DB)請求手続き退職月まで退職金受け取りのため
健康保険 任意継続申請書退職月20日まで任意継続保険加入のため
離職票 退職月まで失業手当申請のため
退職証明書退職月まで転職した場合(念のため)
健康保険資格喪失証明書退職月まで転職した場合(念のため)

退職後の手続き

こちらは会社退職後の手続きです。

内容期日何のため?
年金の切替退職後14日以内厚生年金→国民年金
iDeCo区分変更届退職後1ヶ月以内第2号→第1号へ変更
健康保険の自動引落設定退職後1ヶ月以内任意継続保険の自動引落
雇用保険の申請離職票が届き次第失業給付金受給のため
退職金(DC)移換手続き 退職後6ヶ月以内DC→iDeCo移管
住民税の支払い1月、4月、7月、10月住民税支払いのため
所得税の支払い確定申告所得税支払いのため
証券口座の個人情報修正第2号→第1号へ変更

iDeCoと年金の出口戦略

iDeCoの出口戦略

ぶたやまは50歳で退職一時金を受け取っており、iDeCoを税額最大控除で受け取るためには「20年待つ」必要があります。

退職一時金・iDeCoそれぞれに退職所得控除を適用するためには、20年以上の間隔を空ける必要があるんですよね。

ぶたやまは最大効率派なので、20年後の70歳でiDeCoを受け取ろうと考えています。

ぶたやま
ぶたやま

仮にぶたやまがそれより前に御臨終しても、iDeCoは死亡一時金で渡せるので安心かなと

年金の受け取り方

一方で年金については、「60歳で前倒し受給」しようと考えています。以下が主な理由です。

60歳で前倒し受給する理由

・iDeCoの受け取りを遅らせるため

・年金を先にもらって運用を始めれば、総額に大きな差は無さそう

・前倒しで受給額を減らしたほうが、税金は掛からない

一番の理由は、iDeCoの受け取りを70歳に遅らせるので、年金は早めに受けたほうが良いかなと考えているためです。

また年金は受け取り時期を遅らせると金額が増えますが、繰り上げして「5%運用」した場合は、それほど変わらないのでは?と思ったりしています。

試しに65歳:200万円の受給を前提として、Aさん(60歳繰り上げ5%運用)、Bさん(65歳開始し5%運用)、Cさん(70歳繰り下げし5%運用)をChatGPTにシミュレーションしてもらったところ、95歳まではAさん、95歳を超えるとCさんが有利になるようです。

ただしCさんはもらっている額が多い分、税金を多く払うハズなので、それを加味するとAさんが生涯有利な気もします。

一方、70歳までiDeCoに拠出する場合の問題点として、iDeCoに拠出するには「国民年金に任意加入」あるいは「厚生年金を継続」が必要なので、それもややこしいですよね。年金も70歳受け取りに合わせたほうがシンプルかもしれません。

60~70歳の間はiDeCo拠出をストップすれば(運用指図者)、「国民年金の任意加入等」は不要になりますが、退職所得控除の「加入期間」は「拠出期間」なので、控除期間が10年減ってしまう・・・悩ましい選択肢です。

ぶたやま
ぶたやま

まぁ歳を取って資産を増やしても意味ないですけどね

どうしてもゲーム感覚で資産を増やすことを考えがちなぶたやまなのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。