この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
こんにちは、ぶたやまです。
今回は、前回(姫新線)からの続きとなります。
木次線を走破する
芸備線(新見~備後落合)
昼食を慌ただしく取ったあと、新見駅に停まっているキハ120に乗り込みます。新見から備後落合まで行く列車は、1日にわずか「3本のみ」。乗り遅れたら致命傷ですね。
乗っているのは地元の方4名と、姫新線からご一緒している同業者と思われる2名の計6名。
反対側には万博仕様の213系が到着していました。ドアが1車両2枚というのがポイント高いですね。アレも乗ってみたかった・・・

新見~備中神代までは伯備線を走ります。ただし途中の布原駅は芸備線の列車しか止まらないため芸備線扱いの駅であり、ホームもこじんまりしています。一応3両は止まれるのかな・・?

しばらく民家と田んぼがある風景が続きますが、このあたりの大きな町である東城を超えると中国道と別れを告げて山間部に突入。

うっそうとした森の中を列車は抜けていきます。窓に反射している皆さんも車窓に首ったけ。すごい場所だ・・・

この場所に線路を通して、保線をしているのが奇跡的な状況に見えます。JR西日本、頑張ってるなぁ・・・青春18きっぷで乗ってしまうのは、ちょっと悪い気がしてきますね。

例によって25km/h規制を受けながら列車はゆっくりと進み・・・
やってきました。秘境の乗換駅として名高い備後落合駅。結局、途中駅での乗降客は東城の2名くらいで、ほとんどの人は備後落合まで乗り通していました。
この時間のみ、三次行、新見行き、宍道行きの3本が揃います。

木次線は別ホームに停車。

新見~備後落合の表定速度は、姫新線より更に遅く「34km/h」でした。25km/h制限が多いので仕方が無いですね。
新見から庄原・三次へは中国自動車道が圧倒的に近くて速く、宍道方面も整備された国道314号が走っているので、本当に将来が危ぶまれます。
備後落合駅では沿線を盛り上げようといろいろな施策を打っていました。せめてグッズを買ってお金を落としていこう・・・

木次線(備後落合~宍道)
備後落合から、全線通しの列車が「2往復しか無い」木次線に乗り込みます。こちらはキハ120のオールロングシートタイプで、人数は数名。この人数ならボックスシートでも良いのでは?と思いましたが、途中(木次以北)から混雑したので納得の措置。
備後落合からは芸備線の続きのように山間部の狭い川沿いを縫うようにゆっくり進み、JR西日本最高峰の三井野原駅に到着。ここで岡山県を抜けて島根県に入り、分水嶺も超えて川は日本海側へ向かうようになります。
三井野原駅を過ぎたあたりで、ライバル国道314号の高規格路線を見渡せるパノラマ展望が。作られた時代のテクノロジーが違いすぎて木次線は圧倒的に不利ですね。

ここからは急激に高度を下げるため、314号線は「奥出雲おろちループ」と呼ばれるループ橋で下り、木次線は昔ながらの三段スイッチバックで高度を下げます。
こちらは木次線スイッチバック(駅がない側)のどん詰まり。運転手が忙しそうに反対側の運転台に移動します。

ほどなくして、眼下にはスイッチバック後の線路も見えてきます。

スイッチバックで有名な出雲坂根駅に到着。窓にキハ120の木次線カラーが映えますね。

駅は往年の繁栄を偲ばせる2面3線の構造でした。少し前まではトロッコ列車「奥出雲おろち号」が走っていたのですが、それもなくなり寂しさを感じさせます。いまは観光列車「あめつち」が木次線に来るようですが、ここまでは来ないようです。駅舎も立派なのに勿体ない・・・

出雲坂根駅を出てからも急勾配を滑るように降りていきます。ようやく田んぼが見え始めると、たたら製鉄で有名な出雲横田駅に到着。

ここまで途中乗降客はありませんでしたが、出雲横田駅でようやく数名の乗車がありました。
しらべてみると、観光列車あめつちは宍道から出雲横田駅まで来るものの、この先は勾配がきつすぎて車両性能的にNGな模様。なるほどなぁ・・・
ちなみに備後落合~出雲横田駅間は西日本でも屈指の降雪地区で、冬場は3ヶ月くらい余裕で運休します。
出雲横田駅までは超秘境ローカル線でしたが、ここからは普通のローカル線の佇まいとなります。山間部を走るのは変わらないものの、途中の駅での乗車がポツポツとありました。
そして路線名となっている木次駅に到着。ここで対向列車待ち合わせでしばらく停車。

雲南市は神話(ヤマタノオロチ)の舞台となった土地で、駅舎は昭和レトロな作り。

木次駅の時刻表を見ると、木次~宍道間は1~2時間に1本と頻繁(?)に走っている模様。実際ここからは沢山の人が乗り、途中から立ち客が出る程に。この区間は当面安泰そうで安心しました!
木次駅から40分ほど揺られ、ようやく宍道駅に到着。流石に腰痛になってきました。

木次線の表定速度は「27.3km/h」と、今までで最遅でした。正直、自転車より遅いかも・・・
無数にある25km/h制限、スイッチバック、木次駅での待ち合わせ 等々の積み重ねが原因ですね。秘境さと昭和の旅情が混在した素晴らしい路線ですが、営業観点では非常に厳しい状況にあると思われます。

何とか存続されることを祈願する次第です・・
宍道駅周辺で夕食
宍道駅は特急停車駅なので、最低コンビニはあるでしょ。と降り立ってみると、コンビニは無し。ただし食事喫茶「こわた」があったので、こちらで食事をいただくことにしました。

時間がなかったので、早めに出してもらえそうな「カレーうどん」をチョイス。700円とリーズナブルで良かったです。

山陰線・伯備線で新見へ戻る
さて本日は松江あたりで一泊・・・と行きたいところですが、明日は芸備線を走破するために「本日中に新見まで戻る」という苦行を行うことに。もちろん木次線では帰れないので、山陰線・伯備線経由で帰ります。
18時45分の特急やくも30号に乗れば、20時34分には新見に到着できます。

が、ぶたやまが握りしめているのは「青春18きっぷ」のため、乗れる列車はコチラ(↓)。


新見到着は21時52分かぁ・・・
とボヤきながら乗り込みます。しかし今までの秘境ローカル線に比べると、特急のようなスピード感!
しかも今どきこの車両(113系)は関東では乗れないので、なんだかんだ喜んでしまうぶたやまなのでした。

伯備線まで直通してくれるのも有り難い!
通勤・通学の帰りの時間帯ということもあり、車内は出雲市からの学生でかなり賑わっていました。
ぶたやまも腰痛になっていたので、しばらく通勤客に混ざって立ちながら乗車。松江、米子までは乗降客が頻繁に乗り降りする盛況振りでした。
米子を越えると降客ばかりとなり、伯備大山、岸本、伯備溝口、江尾でほぼ人が居なくなりました。
夜の帳が下りて、車内はさながら夜汽車の様相に。

あとから来る特急やくも号やサンライズ出雲号に道を譲りつつ、22時前にようやく新見駅に到着。
反対側は切妻型の改造運転台でした。

グランドホテルみよしやに宿泊
本日の宿泊は、新見駅近くの「グランドホテルみよしや」です。
実は昼食を探しているときに前を通ったので、そのままチェックインしたい衝動に駆られました。

ちなみに新見駅周辺のホテルはどこも満員で、「みよしや」もキャンセルが出たので何とか予約が取れました。
ロビー
フロント・ロビーはシンプルな佇まいです。

宿泊の方限定で、セルフコーヒー無料サービスがあります。ウェルカムドリンクサービスという訳ではなく、常時サービスしているようです。

部屋
部屋は和室で非常に綺麗!しかも二間ありました。1人で使うには勿体ない広さ。

よく見ると、布団は2つ用意されていました。価格が少々高めだったのですが、キャンセルが出たのは2人部屋だったようです。

床の間にはテレビと冷蔵庫が鎮座しています。

水回りは、ビジネスホテルのシステムバス同様でした。

せっかく良い部屋なのでチェックアウト時間までダラダラしたいのですが、あいにく明日は5時出発・・・
7時間の短いステイとなりました。
次回は3日目(芸備線・呉線走破)となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




