【青春18きっぷ】中国地方のローカル線を走破してみた(姫新線・芸備線・木次線・呉線)2日目その1

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こんにちは、ぶたやまです。

今回は前回(1日目)の続きとなります。

2日目:姫新線を走破する

本日の予定は以下の通り。姫新線から芸備線を乗り継いで日本海に出て、明日の芸備線乗車のために新見まで戻ります。

発駅発時刻着駅着時刻路線種別車両
姫路6:55播磨新宮7:29姫新線普通キハ127
播磨新宮7:45佐用8:17姫新線普通キハ122
佐用8:32津山9:32姫新線普通キハ120
津山9:53新見11:37姫新線普通キハ120
新見13:00備後落合14:26芸備線普通キハ120
備後落合14:44宍道17:43木次線普通キハ120
宍道18:20新見21:52山陰線、伯備線普通113系

姫新線(姫路~佐用)

まずは姫路駅から姫新線ホームの3番線へ。本日は平日なので、早朝にも関わらず列車は通学・通勤客で大盛況。この1本後は更に混みそうですね。

車両はJR西日本のキハ122・127が使われています。姫新線高速化事業により時速100kmに対応しており、シートも2+1のクロスシートが設置されている素晴らしい車両です。

ぶたやま
ぶたやま

関西本線もこの車両にならないかなぁ・・・

播磨新宮までは3両編成です。この混雑ならもう1両追加しても良さそうな感がありますが、駅ホームが3両限界なのでしょうね。

沿線は姫路市、たつの市に高校が多いこともあり、利用者はほぼ高校生で埋まっています。また東觜崎(ひがしはしさき)駅あたりはかの有名な「揖保乃糸」を作っている会社が多数あり、そこへの通勤客需要もありそうです。

姫新線は単線&非電化ですが、特に朝方は利用客が多いため、駅ごとに上り列車と下り列車が行き違いをしている感じです。これでも赤字かぁ・・・

列車は姫路駅から都会的な雰囲気が続きますが、ほどなくして山間部の渓谷を沿うように進みます。とはいえたつの市にはいると民家や工場が増え、街の賑わいを感じられます。

各駅の乗客・降客はイーブンで、特に余部や本竜野は乗降客ともに多く、ほぼ混雑したまま播磨新宮駅へ。

この駅からは佐用までは乗客が少ないのか、姫新線の本数が減り、車両編成も3両から2両に減車されています。

高校生は8割が播磨新宮駅で下車し、残り2割は佐用まで乗車するようです。

播磨新宮駅を出ると、川の上流に沿うように進み、高度を上げていきます。田畑が多くなり、民家は点在する程度に。西栗栖駅を出ると、分水嶺となるトンネル(相坂トンネル)をくぐり、いままで一緒だった揖保川水系から千種川水系の川沿いをる縫うように走ります。

旅情を感じる田舎風景だけど、車内が混雑している不思議な世界・・

かなり山間部ですが、高速化事業が奏功したのかスピードは維持されていました。列車の待ち合わせもなく、30分ほどでターミナルの佐用駅に到着。ここは智頭急行線との接続駅でもあり、駅も大きめです。

姫新線(東区間)の時刻表を見ると、メインはたつの市をターゲットとした「姫路~播磨新宮」が1時間に2本、その中でも乗客が多い姫路市圏内「姫路~余部」間は1時間に1本走らせているようです。また「播磨新宮~上月(or 佐用)」間は1時間に1本、早朝・夜間だと「姫路~上月」を直通する列車も見受けられます。

ぶたやま
ぶたやま

赤字ではあるものの、姫路~佐用は安泰かな、と感じました

毎度おにぎりとサンドイッチを持ち込んで朝ごはん・・と思っていましたが、混雑しすぎて食べられず。

この区間の表定速度は直通便で「46km/h」くらいあり、単線非電化を考えると速いですね。車にも対抗できる速度です。

姫新線(佐用~津山)

佐用で列車を乗り換えます。車両は赤字区間でよく見るこの車両。

ぶたやま
ぶたやま

コイツか・・・

そう、ぶたやまがあまり好きではない「キハ120」です。関西本線でロングシート&混雑に悩まされすぎて・・・

これは朝ごはん食べづらいなぁ・・・と思ったら、なんと

ぶたやま
ぶたやま

ボックス席があるやん!

そう、関西本線でキハ120に乗っていたぶたやまは知らなかったのですが、中国地方のキハ120は4個のボックスシート付き車両があったのです!(ロングシートのみの車両もあります)。これは助かる!

先ほどと比べて6名程度と混雑も無く、ボックスシートで遅い朝食を取ります。

上月駅までは高速化区間ということもあり列車は快走。ここを超えてトンネルを抜けると、「美作土居」駅に到着。美作という地名で、岡山県に入ったことを理解します。川も分水嶺を超え、岡山市へ注ぐ吉井川水系に。

いかにも中国地方・・というような立派な瓦屋根の民家や中国自動車道がお出迎えする中、列車は「林野」駅に到着。ここは1面1線ですが数名の乗降があり、寂れた感がある中国地方でもやや賑やかな雰囲気です。かの有名な「湯郷温泉」が近いのか・・・今度行ってみよう。

と感慨に耽っていたら、とんでもないミスをしていることが発覚。

ぶたやま
ぶたやま

STAMP MAPを押し忘れた!

本竜野駅からしばらく設定が無かったので、すっかり忘れてた・・・まぁもう一度湯郷温泉に来い、ということですかね。動物のマークだけど、何か有名な動物がいるのかな?

勝間田駅でも若干の乗降があるものの、既に通学・通勤時間帯から外れていることもあり、10名程度のまま東津山駅に到着しました。東津山駅からは鳥取からの因美線と合流し、そのまま津山駅へ。

この区間の表定速度は40km/hと、姫路~佐用より劣るものの、それなりのスピードでした。対向列車の待ち合わせが少ないのも理由の一つでしょう。

ただし並行して中国自動車道と国道179号線が通っているため、今後の見通しは厳しいだろうな・・と感じます。

姫新線(津山~新見)

津山は津山城とか津山ホルモンうどん等々、観光スポットやご当地グルメがありますが、本日は時間が無いので泣く泣く次の列車に乗り込みます。

津山駅は姫新線のほか、津山線、因美線のターミナル駅でもあります。遠くの操車場を見ると、キハ40がスタンバイしているのも見えます。奥の転車台には急行型のキハ58も見えますが、アレは保存用ですね。

ぶたやま
ぶたやま

キハ40が来ないかなぁ・・・

と期待に旨を膨らませていると、やってきたのはコレ。

ぶたやま
ぶたやま

ですよね(泣)

とはいえ今回も当たりのボックスシートだったので、ぶたやま的にはご満悦。

調べたところ、キハ40は津山線での利用がほとんどで、「中国勝山」駅止まりの列車に限りキハ40の充当があるようです(新見直通便はキハ120のみ)。使い分けの理由はわかりませんが、勾配がキツイ区間は軽量なキハ120を利用しているのかもしれませんね。

さて、「東高西低」という感じでどんどん乗客が減っていく姫新線ですが、津山からは人数が持ち直して十数名の乗客がありました。姫新線存続のためにも利用者がいるのは有り難いですね。

そういえばトイレ行っておこう・・・とトイレを拝見したら洋式でした。キハ120は確か和式だった気がしたのですが・・・改造されたのかな?しかも泡洗浄!

津山駅を出ると、しばらく複線区間が続きます。ええっ複線!?と思い調べると、単純に津山線が並行しているだけでした。

津山線と別れ、国道181号線と並行して進みます。なだらかな土地でも線路は草木に覆われています。

しばらくして、真庭市の中心駅である中国勝山駅に到着。ここで人はかなり降りて、乗っているのは同業者と思われる方3名のみに・・・

中国勝山駅からは線路保全の方(?)が乗り込み、前面から線路状態をチェック。

線路は崖のすき間をすり抜けるように設置されており・・・

JR西日本の必殺技「25km/h」制限が乱発します! 午前11時なのに、うっそうとして日の届かない雰囲気が秘境感をより一層強く感じさせます。

3人しか乗っておらず、これは土砂災害が起こったら廃止は免れないかも・・・と考えていると、終着駅の新見駅に到着。

この区間の表定速度は「36km/h」となり、明らかに遅くなりました。山間部で起伏が激しいこともありますが、25km/h制限が大量にあるため、速度が出せない状況です。

佐用~津山間と同じく、こちらも中国自動車道が並行しているため、災害発生時は復旧困難で廃線になるのでは・・と危惧せずにはいられない区間です。

新見で昼食(中華そば 山金)

新見では1時間30分ほど時間があるので、昼食を取ることにします。

伯備線との連絡駅であり特急やくもの停車駅でもあるので、駅前に何かあるだろう・・・と思いきや、なんと食堂は見当たらず。タクシーは多いのですけどね。

主要駅でこの状況だと、他の駅はもっと大変なんだろうなぁ。

モータリゼーションの結果(?)、国道180号線まで出ればお店がありそうなので、そこまで歩きます。

伯備線と並行して倉敷へ抜ける高梁川を渡ります。

国道へ抜けて右折して、しばらく歩くと良さげなラーメン屋を発見!ランチはここで食べることにします。店内はかなり混雑していました。

今回はAランチ(1,100円)を選択。黄金色に輝くスープが食欲を刺激します!

ぶたやま
ぶたやま

昔ながらの味わいで美味しかったです!

満足して駅に戻ると、帰りに「駅弁の大阪屋」を発見。今日は忙しいので、夕食用の駅弁を買うべきか・・・?

さんざ悩んだ挙げ句、夕食時に宍道駅で40分ほど待ち時間があるので、尾を引かれつつも今回はパスすることに。

新見駅にやってきた新型のやくも。アレも乗りたいのですが、今回は18きっぷ旅行なのでパス。

ちなみに乗車するのは、毎度の右側のキハ120です。写真の変わり映えがしないのが難点・・・

次回はさらなる奥地を目指し、芸備線に乗車します!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。